●タイヤ手組み 〜脱編〜
 本日はタイヤを手作業で組み替えたいと思います。基本的に中古タイヤで安くあげているのですが、組み換えの工賃は4本で結構なお値段がしますし、エイトでタイヤ4本を運ぶのは面倒です。元々、スタンドでタイヤチェンジャーは扱っていましたので手組みは面倒なのですが、コツさえ掴めば1時間くらいで出来るかと思います。
 因みに、路外走行で傷ついているので関係ありませんが、手組みは多少ホイールに傷がついたりしますので綺麗なホイールを保ちたい方、あるいはバドニックやビレットスペシャリティーズなどの高級ホイールをご使用の方はやめておいた方が絶対良いです。手組みしていたらある意味カッコいいですが・・・・・・



 まず、用意する物。タイヤレバー3本。私は大・中・小を使っています。そしてムシ回しですが、ドライバー型でも良いし昔のバルブキャップでも良いですね。あとはゴムハンマーとホースを裂いたリムガード、コンプレッサーくらいでしょうか。ブリキのバケツに入っている怪しい乳液はビードクリームです。本当は「アタック」を水で溶いただけです。浸透潤滑剤やタイヤワックスを代用する事もできますが、揮発が早いのが難点です。色々試した結果、「アタック」の性能は抜群です。


 まず、タイヤをホイールから抜く作業です。一番初めに、タイヤのエアバルブの位置にマーキングしておきます。再使用する場合、軽点が判らないと困ります。次にムシ回しでバルブコアを抜いてエアを完全に落とします。そして難関1のビード落としですが、私はガレージの勝手口で枕木とジャッキで落としています。

 
 二箇所くらい落としておいて、タイヤの上で「ビード落としダンス」を披露すれば、ゴボっと落ちます。勿論、裏表両方落とします。本当はリム形状によって違ったりしますが、CCVでリバースリムはあまり見かけないかと思います。

 
 次にビードに「アタック」を塗りつけてタイヤをめくってゆきます。タイヤレバーを挿入する反対側のビードを足で踏みつけて、リムの一番深いところにシッカリ落としておきます。ここで落とすのにバルブが引っ掛かって邪魔になるので、バルブ側からめくります(チューブ入りなので画像では適当な位置からめくっています)。一箇所めくったら、少しずつ順番にめくってゆきます。ブチブチ・・とビードが切れる音が聞こえたら無理がある証拠ですから、レバーの位置を変えたり、ビードが落ちているか確認します。きちんと作業できていればスポンスポンとスムーズにめくれます。

 
 表はこれで完了です(チューブ入りの場合はここでチューブを抜きます)。次に裏のビードをめくります。「アタック」後に右画像のようにレバーを差し込んで・・・・・・・・・・

 
 レバーをトレッド側に倒して押し付けながら、ゴムハンマーでボンボンしばきます。タイヤからホイールが抜けるような方向でボンボンしましょう。

 
 このくらい外れると、ホイールが抜けます。ホイールとタイヤの組み合わせによっては、楽に抜ける場合と結構大変な場合があります。
 慣れると時間はかかりませんが、慣れないうちはイヤになるほど大変な作業だと思います。上手くいかないときは良く考えて作業する事が成功の秘訣です。